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天津祝詞の太祝詞事を宜れ
大祓祝詞

  
  
  
  

昭和三十四年十月 謄写版冊子発行
昭和四十五年九月 改訂再版
著者 小笠原孝次著
発行所 第三文明會
    皇學研究所

六月晦大祓 十二月之に准らふ ろくがつつごもりおおはらへ しはすこれにならふ
現代に生きる読者は「難しくて何を言っているのか、さっぱり分からない」と言う方が大方ではないか、と思います。そのお分かりになれない理由は何か。現代人には昔の言葉が分からない為か。否、そうではありません。ほとんどすべての現代人にとって全く耳新しい言霊布斗麻邇の原理に則り、これを土台として大祓祝詞が書かれている為であります。言霊の原理に通じませんと、大祓の内容は全く雲を掴む如くその理解は困難であります。言霊布斗麻邇の学問が世の中の常識であった昔に、大祓祝詞は書かれたものなのです。

大祓祝詞にはどんな事が述べられているのかを予め箇条書にまとめておく事にしましょう。
一、
 古事記・日本書紀に記されている邇々芸命(ににぎのみこと)と呼ばれる人とその集団が、この日本列島に天孫降臨(てんそんこうりん)して、日本の国家建設を始めた時の歴史状況。
二、
 国を肇めるに当たって、その建設には如何なる基本方針に基づき、どんな国家体制を目指したか。
三、
 方針に基づき理想的精神文明の国家が建設された後、歴史の進展と共に日本国並びに世界の各地に醸成されて来る種々の矛盾、罪穢の種類とその内容の説明。
四、
 歴史が更に進み、人類が人類文明創造の基本方針を忘れ、社会の汚濁が頂点に達した時、その罪穢を祓い、禍因を根絶して、肇国時代そのままの永遠の調和・平安を取り戻す為の、人類が頼るべき唯一無二の処置法の開示
五、
 その操作、処理の成功によってもたらされる平安・調和の時代は如何なる政治が行われるか、の説明。